週間の概況
先週の米国市場は直近IPOした「DiDIi」他の中国企業に対する中国政府当局の規制によって中国ADR銘柄が大きく下落したことに始まり、新型コロナウイルスデルタ株による感染者増のニュースや米10年債利回りが一時1.3%割れなどの不安定な要素があったもののGAFAMが揃って新高値を更新して指数を押し上げました。
ここまでは景気回復や金利動向とテーパリング懸念などが大きな話題でしたが、今週以降しばらくは決算シーズンに入り企業個別やセクターの業績に注目が集まるのではないかと思っています。
週間ではNYダウ+0.24%、S&P500+0.40%、ナスダック+0.43%、ラッセル2000-1.44%と主要3指数共に上昇したものの小型株指数のラッセルは続落となりました。
週間S&P500ではAMZN,AAPLが大きく上昇、不動産・ヘルスケア等のセクターも堅調でしたが、エネルギーや金融セクターが軟調でした。
週間トレード記録
先週は下げ相場のタイミングで少しPF整理しながら保有比率の低い銘柄を安値で買い増ししてリバランスを行いました。
《購入銘柄》
⚪︎フリーダムホールディング(FRHC)
新規購入(7/6)80株 @67.30ドル
追加購入(7/8)20株 @65.32ドル(平均@67.23ドル×100)
カザフスタンに本社を置きロシア他東ヨーロッパと中央アジアを中心に事業を展開している証券会社です。
新型コロナによるパンデミックでのボラティリティを期待した新規投資家が急増、それに伴い手数料収入も急増しています。
グループ会社のFreedom Finance Bankと連携し取引手数料や入出金の利便性を高めています。
急成長の要因となっている独自のサービスとして、顧客に米国IPOへの参加オプションを提供しています。
ただし、IPO割り当ての取得方法や顧客への提供方法に不明瞭で疑わしい部分があるという指摘もあります。
なんと言っても情報が少な過ぎることが最大のリスクです。
とは言え、FY21の実績は売上前年比191.5%増、営業利益前年比413.3%増、EPS467.4%増とエゲツない成長率です。
これだけの成長率でありながらいまだ実績PER26.3倍、今期予想PER16.6倍と割高感のない水準でもあります。
購入した途端に一気に25MAタッチまで急落というなんともタイミングの悪さですが、許容リスク一杯まで購入していたので買い増しは迷いつつも出来ませんでした。
ファンダメンタル的にはまだまだ上昇してもおかしくないと思っています。
週足
⚪︎アップフィンテックホールディング(TIGR)
追加購入(7/6)100株 @22.40ドル(平均@18.63ドル×300)
FUTUと並ぶ中国オンライン証券の急成長企業でこちらもファンダメンタルは非常に良いです。
中国本土や香港以外にシンガポールやオーストラリア、ニュージーランドなど積極的に海外展開しています。
低コストな取引手数料や情報量豊富で使い易いと評判のアプリを売りに口座開設数を伸ばし、世界的な投資ブームの影響で売上・利益ともに爆発的に増え続けています。
Xiaomiやinteractive brokersなどが大株主になっています。
中国政府による中国ADR銘柄への規制で急落していたところを買い増ししましたが、まだ初日だったので早過ぎました。
やはり暴落時はセオリー通り3日目に買うのが正解でしたね。
中国政府への不信感による投げ売りで大きく下がり、まだ含み益があるので売却もかなり迷いましたが、上昇トレンドラインのギリギリで下げ止まり反発したのでとりあえずホールドを決めました。
すでに確定した利益が保有額の倍以上あり恩株状態という精神的な余裕も大きいです。
チャート的には前週から薄々予感はしていたWトップが見事完成したので、戻りが遅いようなら上値抵抗線辺りで一旦売却も考えています。
週足
⚪︎MPマテリアルズ(MP)
追加購入(7/8)50株 @33.95ドル(平均@34.82ドル×150)
米国内唯一の稼働レアアース鉱山を保有し、EVバッテリー等に必須の永久磁石モーターに使用されるレアメタルを生産しているMP Materialsを追加購入しました。
なかなか押し目がなくて買い増しできませんでしたが、25MAまで急落したのでほぼ底値近くでナンピン購入できました。
中国によるレアメタル市場寡占に対抗するため米国政府の後押しを受け、米国EV市場の成長と並んで大きく成長していくことを期待しています。
週足
⚪︎グロージェネレーション(GRWG)
追加購入(7/8)20株 @45.00ドル(平均@43.88ドル×120)
米国大麻産業のツルハシとして期待される水耕栽培用品小売りのGrowGenerationも追加購入しました。
パンデミック対策で財政的に厳しい各州が新たな財政確保のため続々と大麻合法化している影響を大きく受けて売上・利益共にうなぎ上り状態です。
米国内各州の水耕栽培センターを次々と買収または提携を広げており、大麻市場成長から得られる恩恵を今後更に拡大していくようです。
ボラティリティの大きい銘柄ながら業績好調なだけあってなかなかしっかり押し目が来ませんでしたが、今回の急落で下値抵抗ラインで少し買い増ししました。
次回決算もサプライズを期待しています。
週足
《売却銘柄》
⚪︎ニュースキンエンタープライズ(NUS)
全株売却(7/6)60株 @56.50ドル -63.71ドル(-1.85%)
銘柄整理とグロース株買い増しのため下落の少ないディフェンシブ株を売却しました。
⚪︎インピクソン(INPX)
全株売却(7/7)2000株 @1.07ドル -405.57ドル(-16.00%)
優良株の押し目買いチャンスだったので、資金確保のため宝くじ株はロスカットしました。
⚪︎エンブリッジ(ENB)
全株売却(7/8)50株 @39.6ドル -37.28ドル(-1.86%)
こちらもディフェンシブと言える高配当優良株ですが、グロース株押し目買いのため売却しました。
⚪︎インモード(INMD)
一部売却(7/8)20株 @90.50ドル +842.52ドル(+87.90%)
購入からかなり上昇して比率が高かったのでリバランスのため一部利確しました。
現時点のPF状況です。
週間対戦結果
VOO |
QQQ |
マイPF |
|
7/5 |
休 |
休 |
休 |
7/6 |
-0.19% |
+0.43% |
-0.54% |
7/7 |
+0.34% |
+0.21% |
-1.66% |
7/8 |
-0.80% |
-0.60% |
-0.90% |
7/9 |
+1.06% |
+0.62% |
+1.41% |
週間 |
+0.41% |
+0.66% |
-1.71% |
地合いは悪くないものの相変わらず小型株は厳しく、中国銘柄はもちろん木曜の急落時には小型株が軒並み一時大きく下落しました。
保有率1,2位のAAPLとAMZNが大きく上昇し半年以上振りに新高値を更新したことや一部利確したもののINMDが再度Wバガーになったことが救いでした。
AAPL,AMZN,MSFTの大型株で1/3、残り2/3を小型グロース株で1銘柄あたり5~7%くらいの比率を目標に利確や買い増しでリバランス中です。
売却は利確1ロスカット3、年初来通算は利確91ロスカット100となり、年初来確定益は25435ドルになりました。
年初来の騰落率はVOO+16.49%、QQQ+15.07%、マイPF+21.65%となりました。
現在保有銘柄の週間株価変動
上昇は
AMZN+5.93%、AAPL+3.68%、INMD+1.67%、TMDX+1.56%、MSFT+0.10%の5銘柄、
下降は
TIGR-19.79%、EH-17.54%、BIDU-7.80%、GRWG-6.55%、MYOV-6.16%、CSIQ-5.27%、FRHC-2.09%、MP-1.86%、CELH-1.26%、UPST-1.00%の10銘柄、
EOLSは前週と変わらずでした。
今週の新高値銘柄はAMZN、AAPL、MSFT、FRHCの4銘柄でした。
週間損益
米国株含み損益 |
-2076.39ドル |
米国株確定損益 |
+335.96ドル |
月間パフォーマンス
VOO |
QQQ |
マイPF |
||||
---|---|---|---|---|---|---|
月間 |
年初来 |
月間 |
年初来 |
月間 |
年初来 |
|
1月 |
-1.02% |
-1.02% |
+0.26% |
+0.26% |
+39.66% |
+39.66% |
2月 |
+2.77% |
+1.72% |
-0.13% |
+0.13% |
+3.26% |
+44.22% |
3月 |
+4.21% |
+6.00% |
+1.59% |
+1.72% |
-8.47% |
+32.06% |
4月 |
+5.29% |
+11.60% |
+5.91% |
+7.73% |
-4.64% |
+25.92% |
5月 |
+0.67% |
+12.35% |
-1.20% |
+6.44% |
-7.28% |
+16.81% |
6月 |
+1.82% |
+14.39% |
+6.31% |
+13.15% |
+6.74% |
+24.65% |
先週6月のパフォーマンスを忘れていたので今更ですが結果です。
先月は長期金利が低下していたことでハイテク、特にSaaS関連のハイグロ銘柄が絶好調のようでしたがそういうの持ってないのでボチボチってところでした。
小型グロースも好調だったのでトータルではQQQを少し上回ることができましたが、2月以来4か月振りの反発としてはかなり物足りない気はします。
とりあえず短期の波乗りトレードは苦手なので、金利上昇を上回る利益成長が期待できる銘柄を模索しながら中長期で大きな利益を得ることを目標にしています。
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