セクター分散投資について考えてみた
長期投資におけるセクター分散とは
個別株に長期投資するにあたりセクターを分散させることによって景気循環によるリスクを下げることができる、というようなことを投資初期の頃に勉強して頭に留めていました。
いわゆるセクターローテーションの応用ですね。
セクターローテーションとは下図のような景気の局面ごとに株価が伸びやすいセクターに投資対象を切り替えていくという投資戦略です。
長期投資においては、このセクターローテーションを応用して各景気局面ごとのセクターに分散投資することによりリスクを分散しボラティリティを抑えるというものになります。
インデックスETFのVTIやVOO、その他投信などあらゆるインデックスは当然全てのセクターに分散されていますが、時価総額加重型のため均等にセクター分散されているわけではありません。
また、同じセクターの中でも銘柄によって業績や性格が異なるため注意が必要です。
個別株投資で景気リスクを抑えるためには各銘柄ごとの業績や性格を把握した上で各景気局面に強い銘柄に分散投資することが理論上最も低リスクということになります。
イノクロも初期の頃は景気循環に合わせたセクター毎の有力銘柄を選別してみたりもしました。
しかし、色々な銘柄を調べていくとどうしてもハイテクやヘルスケアという収益性の高い銘柄ばかりに目が行ってしまい、いつの頃からか開き直ってセクター分散お構いなしに自信を持って強気ホールドできるものを買っていくことに変わっていました。
なので、ここであらためてセクター分散について考えてみました。
現在の保有銘柄のセクター分散
現在のセクター比率はこんな感じです。
セクター比率1位はハイテクが47.54%です。
内訳は多い順に、アップル、ビザ、マイクロソフト、シスコです。
この中ではアップルが一番景気の影響を受け易く、シスコが良い意味でも悪い意味でもボラティリティが低そうな気がします。
意外にビザとマイクロソフトも景気後退の影響はそれほど大きく受けないような気がしています。
次にヘルスケアが42.16%の2位です。
内訳は多い順に、アッヴィ、ジョンソン&ジョンソン、アムジェン、ファイザーとなります。
この中ではジョンソン&ジョンソンが一番ディフェンシブっぽく、アッヴィとアムジェンのバイオ系はボラティリティが大きいかもしれません。
残りはその他10.3%です。
マクドナルドと公益セクターのPPLはディフェンシブ系、スリーエムは資本財セクターなので景気影響大となります。
こうしてみるとハイテクとヘルスケアだけの方がスッキリしそうなほど偏っていますね。
一応、少しでもボラティリティを抑えるために大型株というルールを作りました。
一応、株主還元をしていない純粋なグロース株は投資対象から外れます。
一応、ハイテクとヘルスケアという景気サイクル的には別のグループに分散してます。
(実際どうなるか分かりませんが、ヘルスケアは一応ディフェンシブ寄りのグループです)
少しだけ他のセクターもまだ保有してます。
現時点での結論
イノクロの投資余力ではそれほど分散することは出来ず、もし出来たとしてもそれなら素直にインデックスを買った方がいい、ということになりそうです。
結局のところ先のことは分からない。
今までディフェンシブだったものがこの先もディフェンシブであり続けるかも分からない。
それならセクターを気にせずに将来性、収益性、株主還元を重視して長期リターンを期待できる銘柄に集中投資がイノクロにとって現時点のベストと言えそうです。
ただ、完全に銘柄を絞り込めるだけの能力がないのでリターンを期待できる銘柄に分散投資した上で時価総額加重という方式にしてみました。
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