集中投資と分散投資
今回は前回に引き続きメンタルにも関わる部分になりますが、リスクとリターンの相関関係を考えた投資対象のバランスに関する話です。
100%自信のある銘柄への集中投資というのは当たれば最高の達成感と最大のリターンをもたらしてくれます。
イノクロも昨年初めにアップルを購入して1年で倍以上になっており含み益の半分以上を占めています。
しかし、こういうことは非常に稀であり、株価の動きを100%読むことは不可能なので、集中投資はリスクが高い方法と言えます。
特に動きの荒い小型株や下降トレンド銘柄への集中投資は非常にリスクが高くなります。
分散投資とは
あらゆる投資には多かれ少なかれリスクは付きもので、そういったリスクを少しでも下げるために分散投資が有効となります。
株式以外にも債券やREIT、貴金属、為替、仮想通貨などに幅広く分散投資するといった方法があります。
為替や仮想通貨を除いた金融資産へ分散する割合をアセットアロケーションと言います。
最も手堅くリターンを期待できるのが株式であり、債券はリスクが低い代わりにリターンも低くなりますが株式と逆の動きをすることがあるのでリスクヘッジとして使われることも多いです。
貴金属の代表のゴールドも有事に強いと言われ、世界情勢が不透明な時や株価が下落している時に注目されたりします。
アセットアロケーション次第でどのような市場環境でも一定のリターンを得られるようになる可能性があります。
アセットアロケーションを自動的に調整してくれる投資信託をバランスファンドといい、最もリスクが低い商品ですがリターンも低い可能性が高いので手数料には十分注意が必要です。
株式投資に限れば銘柄分散、セクター分散、地域分散、時間分散、現金比率調整などの方法があります。
銘柄分散やセクター分散についてはS&P500等へのインデックス投資という方法もその一つで株式投資のリスクを最大限下げる初心者にもお薦めできる方法となります。
地域分散は、先進国や新興国への分散または全世界株式インデックスとなり、株式投資対象としては最大限リスクを下げる方法となります。
時間分散については積み立て投資や定期買い付けなどの方法があります。
現金比率は高過ぎるとリターンが落ちることになり、低過ぎると暴落した際に対処が難しくなる可能性があります。
集中投資について
リスクを下げればリターンも下がることになり、自分が許容できるギリギリの範囲までリスクを上げることによりリターンを上げることも重要とイノクロは考えています。
最もリターンが高いのは伸びている銘柄またはセクターへの集中投資となります。
最近の相場ではハイテクセクターへの集中投資が最もリターンが高いですね。
ハイテクセクターに絞ったETFのVGTやハイテク以外に分類されてしまうアマゾンやアルファベットまで含んだナスダックのインデックスETFであるQQQなどはS&P500指数を大きく上回るパフォーマンスとなっています。
景気の波や相場の流れを読むことができればこういった集中投資で資産を飛躍的に増やすことができます。
しかし、上に大きく動くものはボラティリティが大きく下がる時も大きく下がることが多いので、分散投資を選択する方が多いと思います。
分散にはリスクを下げるだけでなく、将来のリターンを期待する側面もあります。
将来伸びそうな銘柄に複数投資して大きくリターンを得ることができる確率を増やすというものです。
どれが一番伸びるか分かっていれば、そこに集中投資することが最もリターンを得られますが、分からない場合は複数に分散投資するという形になります。
現時点のイノクロの戦略
イノクロも現在米国個別株を11種と米国株インデックス、今は少しだけ日本個別株にも短期投資しています。
米国個別株についてはできれば10銘柄程度に絞りたいとは思っていますが、とりあえず10〜15銘柄の範囲で保有を考えています。
しかし、イノクロの場合は時価総額高い順に集中的に投資していく予定なのである程度集中投資に近い形になるかもしれません。
昨年からの米国市場好調で含み益がある内に少しリスクを上げてリターンを狙うという戦略です。
時価総額の高い銘柄を優先にする理由は、時価総額加重型のインデックス投資が全盛なので組み入れ比率の高い時価総額上位銘柄は自動的に投資ファンドがどんどん購入していってくれると考えているからです。
ただし、アマゾンやアルファベットのような株主還元のほとんどないグロース株は下げ相場の際にメンタル的に耐える自信がないので避けています。
まとめ
集中投資と分散投資はリスクとリターンという相関関係のバランスになり、個人のリスク許容度によって最適なバランスが変わってきます。
リスク重視で考えた場合
バランスファンド>全世界株式インデックス>米国株インデックス>個別銘柄分散>個別銘柄集中
という順番になります。
リターン重視の場合はこの逆になりますが、個別銘柄の選択を間違うとリターンが低くなるため、一般的にはインデックスを選ぶ方が無難かと思います。
個別銘柄投資を楽しみたい場合は、銘柄分析をしっかりやったり米国株の高値更新している銘柄に投資するなどリスクを下げる方法はいくつかありますが、それはまた別の機会に。
インデックス投資についてはコチラ↓↓↓
セクター分散についてはコチラ↓↓↓
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