やはり小型成長株も面白いかも。
今回アトラシアンに投資したことをキッカケにあらためて小型成長株に興味が湧き、色々と調べているうちに将来有望な企業や急成長銘柄への投資を主力銘柄とは別枠で少しずつしてみたいと思ってきました。
コア・サテライト戦略
本来のコア・サテライト戦略はコア部分にインデックスや各種資産を分散して組み合わせた長期安定型守りの運用、サテライト部分にリターン重視の攻めの運用が一般的です。
イノクロ流コア・サテライト戦略としては、コア部分をアップル・マイクロソフト・ビザ・マスターカードを中心とした時価総額1000億ドル超の大型株、新たにサテライト部分を中小型成長株として1〜2割くらいのイメージでポートフォリオを組んでみたいと考えています。
サテライトでは、赤字の企業でも将来性があり競争優位性があると思われる銘柄をいくつか選んで少額ずつ分散して投資していきたいと考えています。
とりあえず現時点でチェックしている銘柄をいくつか簡単にご紹介します。
アトラシアン(TEAM)
1社目は先日購入したSaaS企業のアトラシアンです。
時価総額は既に約360億ドルあるので中型クラスとなりますが、世界で10万社を大きく超える顧客を抱え多数のサブスクリプション型クラウドサービスを提供しています。
同社の強みはJira、Confluence、TrelloといったIT企業や開発者向けの多数のグループウェア、コラボレーションツールを保有し、プロジェクトツール、タスク管理、バグ管理、カスタマーサポート、チャットツール、とワンストップのトータルサポートが可能な点で他社より抜きん出ていて顧客定着率は98%ということです。
また、営業は一切おらず、口コミやパートナー戦略で業績を伸ばしてきたため、価格競争力の点で他社の追随を許さない点も強みとなります。
その辺りは営業CFマージンやFCFマージンの高さにもあらわれています。
株価は右肩上がりでかなり上昇していますが、売上高の成長も右肩上がりなのでまだまだ上昇余地はあると考えています。
アルテリックス(AYX)
時価総額約90億ドルの小型株となり、企業向けデータ予測分析ツールを提供するソフトウェア企業です。
売上の95%以上がサブスクリプションによるもので、売上は昨年10月発表の第3四半期で前年同期比65%増と急成長しているとともに純利益も既に黒字化しています。
同社の強みはGUIによる直感的な操作で専門家に頼ることなく様々なデータを加工・分析できることで、使い易さと処理速度に定評があります。
ビッグデータ時代の恩恵を享受できるとともに、近年データ分析企業のM&Aが活発に行われていることからM&A市場の注目も高い分野です。
株価は急成長したあと昨年夏頃から調整していましたが、年末から再度急上昇して新高値を狙う位置まで上がっています。
テラドック(TDOC)
時価総額約77億ドルの小型株で、米国シェアNO.1のオンライン診療サービスを提供している企業です。
最近注目されてきている遠隔医療分野において世界最大の企業で昨年3月時点の有料会員は2600万人超、前年比33%増と急成長しています。
フォーチュン500企業の約40%の従業員が会員になっており、グローバルな規模と優秀な遠隔医療システムで競合他社の追随を許さない地位を確立しています。
世界的な事業拡大により売上高は大幅に増加しており、今後125ヶ国以上の国で展開が期待されています。
株価は右肩上がりですが、今年に入り更に急上昇しています。
ガーダントヘルス(GH)
こちらも時価総額約74億ドルの小型株で、世界初の総合リキッドバイオプシー(液体生検)による癌の遺伝子検査を開始した企業です。
これまで癌の診断にあたっては腫瘍組織の一部を採取して検査(生検)する必要があり、患者の身体への負担が大きい診断方法が一般的でした。
リキッドバイオプシーとは患者の血液から癌遺伝子診断を行なうもので、患者の身体的負担がほとんどなく簡易に費用負担も低く診断が可能となります。
それ以外にもこれまでの生検では不可能だった全身の癌細胞の状態を把握できたり、複数回に渡る血液検査により癌遺伝子の変化を追跡でき適切なタイミングで効果的な治療をできます。
この画期的な治療法にはソフトバンクの孫正義氏他多数の出資者から資金が集まっており、日本においても保険適用のための有用性を評価する研究が進められています。
こうしてみると、やはりどうしてもハイテクとヘルスケアに目がいってしまいます。
完成されたシステムによる利益を享受できる大型株もいいですが、中小型株は夢があって楽しいですね。
まぁ、損しても後悔しない程度にしたいと思ってます。
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