相変わらず米国株式市場の強さが際立っています。
なぜ米国市場ばかりがここまで強いのか、果たしてバブルなのかを考えます。
強過ぎる米国市場
米国市場は新型肺炎関連のニュースで下がってもすぐに戻して、主要株式指数は史上最高値を更新という状況が続いておりS&P500は年初来で4.5%上昇しています。
対して日本市場では新型肺炎関連だけでなく10-12月期GDPが大きなマイナスとなり非常にボラティリティの大きな動きとなっており、米国市場の上昇とはかなりの開きが出ています。
さらに、昨日から急激にドル高円安の状況となっています。
米国株投資家にとっては資産評価額が増えて嬉しい反面、株高ドル高により追加投資に躊躇するような状況となっています。
米国市場の強さの原因
先日の記事でも書きましたが、米国市場にとって有利な環境として強い経済と低金利が挙げられます。
しかし、すでに十分割高と言われる水準を超えてさらに株価は上昇を続けているようにも感じられます。
この異様な力強さの源はFRB(米連邦準備理事会)の大量の資金供給、いわゆる隠れQE4と呼ばれる金融施策によるものと考えられます。
米国市場の有利な環境についてはコチラ↓↓↓
隠れQE4とは
昨年10月からFRBは月600億ドル(約6.6兆円)の米短期国債購入を開始しました。
この施策は少なくとも今年の4~6月まで継続するとFRBは発表しています。
FRBではリーマンショック後の金融市場混乱への対策として、2008年12月から開始した量的緩和政策第一弾(QE1)を皮切りに2014年10月に終了した第三弾(QE3)まで国債や住宅ローン担保証券(MBS)等を銀行から購入することにより市場に大量の通貨量を供給しました。
この金融緩和政策により金融市場は落ち着きを取り戻し、雇用環境の改善や米国経済の見通しに明るさが見られるようになりました。
通常の金融緩和政策としては政策金利の引き下げを行なうことが一般的ですが、近年の先進国では金利がゼロに近く引き下げができなくなったことにより日本、米国、英国、欧州で採用されるようになった政策です。
FRBでは今回のこの大規模な施策について金融緩和政策への変更による量的緩和政策第四弾(QE4)ではなく、政策金利(1.75〜2.00)を適切に保つための技術的な施策であると強調しています。
しかし、市場では実態として量的緩和政策第四弾と受け止め「隠れQE4」と揶揄されるようになりました。
米国市場はやはりバブルなのか
FRBによる大量の資金供給により米国市場では現在金余り状態となっています。
米中貿易摩擦から香港問題、そして新型肺炎と立て続けに経済的なダメージを受けている中国、消費税増税によりGDPがマイナスに落ち新型肺炎でも揺れている日本、ブレグジット後の影響が不安なEUなど米国以外にも向かうはずの資金が消去法的にすでにバブル水準の米国市場へ集中しているような感じです。
結論
いずれにしても隠れQE4が継続している間は米国株バブル?は続く可能性があると思いますが、その後どうなるかは想像つきません。
弾けるかどうか分からないことを心配してただ見てるより、とりあえずバブルであると意識しながら一緒に躍る方が良いですね。
まだまだ米国株バブルが続く可能性は大いにあります!
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