第二次アップルショック???
Appleが売上予想未達発表!
Appleが新型肺炎の影響により、iPhoneの部品生産減少による供給の制限と中国での販売減速から1-3月期の売上予想が未達になるとの見通しをいち早く発表しました。
Appleは昨年初頭にも売上下方修正の発表を行い、アップルショックと言われるような株式市場全体に混乱の影響を与えました。
前回と今回の比較から今後のスタンスを考えてみたいと思います。
前回アップルショック当時の状況
前回下方修正当時のAppleはiPhone頼りの構造からなかなか抜け出せず、iPhoneに代わる柱を模索中でした。
Appleの株価は一昨年8月に米上場企業で初の時価総額1兆ドルを超える高値をつけた後、米中貿易摩擦勃発による中国を中心としたiPhone端末の販売不振により秋から年末にかけ大きく下落していました。
株式市場全体も同様に米中貿易摩擦による経済への影響を懸念して不安定な相場が続き、世界的な株安状況となっていました。
そういった状況の中、昨年1月2日引け後にAppleが大幅下方修正を発表したことにより週明け4日の株式市場は世界同時株安で大荒れとなり、Apple株も一気に暴落となりました。
事業構造の変化
AppleはiPhone頼りの事業構造を改善すべく、圧倒的稼働台数を誇るiPhoneを始めとしたiOSデバイス向けのサブスクリプションによるサービス事業に本腰を入れる事業方針を発表しました。
そして、ゲームプラットフォームのApple Arcadeや動画配信サービスのAppleTV+、クレジットカードのAppleカードと矢継ぎ早に発表し、期待感から株価は上昇を始めました。
その後、7-9月期でサービス事業の伸びが牽引し、第4四半期として過去最高の売上高とEPSを記録すると株価は上場来高値を更新し青天井相場へ突入します。
そして直近発表された10-12月期の第1四半期では最新型iPhone11の販売好調、AirPodsやAppleWatch等のウェラブル機器の売上増も伴って売上高、利益とも過去最高の新記録となりました。
今回の発表
こうした事業構造の変化による業績好調の中で、新型肺炎という突発的な事象により売上好調なiPhoneの一時的な供給不足と需要減少の影響がもたらしたものが今回の売上未達予想となります。
これは中国国内に複数あるiPhone等関連工場の稼働停止や中国本土アップルストアの一時閉鎖などの情報によりある程度予測できたことでした。
類似点と相違点
前回の下方修正時との類似点をあえて挙げるとすれば、市場全体としては片や米中貿易摩擦による、今回は新型肺炎による経済への影響が不安視されている点。
AppleとしてはそれぞれiPhone売上減少という点になります。
一方、相違点として市場全体では片や経済減速不安による世界的な株安が進んでいる中での発表、今回は米国が経済好調により市場新高値更新の強気相場の中での発表という点。
Appleとしては、販売減速が続いていたiPhone売上頼りという事業環境の中での前回、販売好調なiPhone11と売上急上昇の周辺機器、順調に育っているサービス事業という3本の柱による業績好調の中での今回という点です。
まとめ
今回のAppleの売上予想未達は事業構造からくるものではないことがハッキリしている点で前回下方修正とは明らかな違いがあります。
ただし、Apple株価は昨年1月安値から先月最高値まで130%強の上昇をしており、調整による下落をしてもおかしくはない水準ではあると思います。
個人的なスタンスとしてはAppleの今後の業績には現時点で全く不安を感じないので、今回の発表を機に大きく下げるようなら買い、小幅下落ならしばらくズルズル下げる可能性もあるので様子見かなぁというイメージで考えています。
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